二度目の神槌を受けて、リオジェンデ大陸の国々は滅んだ。
大陸の滅亡から必死に逃げ延びようとした五千人の移民は、海と山脈を越え、人類最後の大陸ディクトリアの辺境に理想郷を求めた。
………その名はファンラント。
十六年という短い平和の間に、自然と共棲することを理想に掲げて、主人公達は、ひっそりと穏やかな暮らしを築く。
移民時に率いたウィザードとパラスイートを自然界に還し、大地に根づく地道ながらも充実した日々が続いた。
しかし、最後の神槌は容赦なくディクトリア帝国に振り下ろされた。 ディクトリア大陸で人類が敗北すれば、ファンラントもまた怪物たちの猛威に晒され、やはり死滅はまぬがれないだろう。
帝国外戦力として評価の高い主人公達は、帝国外交大使の援護要請を受ける。
平和と安らぎを求めた理想郷が、混迷と恐怖の狭間に置かれて、騎士達は決断に迫られる。
理想郷のため、滅び行く人類のため、守るべき人々と自然界のために、埋めた剣に再び手を添えて、振り上げる時がきた………
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