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
くろねこさんちーむ初の和風なADVです。以前ファンディスクの座談会で、次は妖怪物を!と書いたのですが、覚えている方はいらしゃるでしょうか。
あの頃から身近に感じていたキャラクター達が、実際に物語の世界の中で動き、彼ら自身の言葉を発するようになるこの感覚は、いつになっても新鮮で、やっぱり私は物語を書くのが好きなんだな、と再確認させてくれます。
この物語が、私だけでなくユーザーの皆様にとっても、特別なものとなってくれたら、これに勝る幸せはありません。

僕にとって、物語を描くということは、キャラクターを描くことです。
今回、このゲームにおいて、西川さんの魅力的かつくせのあるキャラクターたちに加え、何人かの子を僕も創造させていただきました。
彼、彼女たちが『ウソツキと犬神憑き』という物語世界の中で生き、そしてみなさんの心のうちでも生命を与えていただけたのなら、とても幸いです。
この物語に生きる子たちを、どうかよろしくお願いします。

魅力的な文章で表現されたキャラクターに、形を与える。
キャラクターを産み出す工程は、いつも楽しくもあり苦しくもあるのですが、今回、私がこの大役を仰せつかった際に念頭に置いていたのは、物語に流れる空気を壊さないようにしようという事でした。
この物語を読み終えて振りかえった時、あなたの心にじわりと残るキャラクターが一人でもいれば幸いです。