オムニ独立軍は、独立戦争当初地球政府軍の物量の前に苦戦を強いられたが、重火器を投入したゲリラ戦で頑強に抵抗した。主要兵器は、航空機、戦闘車両、そして歩兵だが、特に効果を挙げたのは、惑星開発用パワーローダーを改造した装甲機動歩兵であった。開戦から4年が過ぎたころ、それまでの改造型から新たに、専用設計のモデルが開発され、それに伴って装甲機動歩兵のみで運用される特殊部隊が編成された。
最初に編成されたのは、山岳地帯や密林など特殊な地勢において、高機動力を要求されるレンジャー部隊。
次に編成されたのは、市街や要塞などの強固な目標に対して突破口を開くための、装甲突撃歩兵部隊。
そして第3の部隊は、破壊工作、要人の救出。緊急を要する戦線の補強など、あらゆる任務に即対応できる特殊部隊"DoLLS(Detachment of Limited Line Service)"であった。
DoLLSは21名の女性隊員で構成され、その小規模な編成の中に、装甲機動歩兵、支援車両、支援戦闘機、輸送機など特殊任務に必要な全ての兵力を有している。
オムニの大地を守るために、彼女達は同胞達との熾烈な戦いに、勇敢に立ち向かって行くのである。