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第3機動特務中隊 統率の心得"
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西暦2282年。すでに過剰な人類を擁した地球は、人口調整の限界を迎えていた。宇宙進出計画も実現せず、人々は地球と運命を共にするしかなかった。だが、そんな人々の悲嘆に暮れる姿を見た"神"は彼らに試練を与えた。それは絶望していた人々にとって奇跡的な出来事であった。
その年の5月、300年近い昔に行われた「世紀単位銀河系探索計画」の無人探索船から、植民可能な惑星「オムニ」発見の通信が届いたのである。
彼らはもてる科学力を駆使して、人口冬眠を利用した移民船を建造し、新天地オムニに200年で50億人の移民を計画した。しかし、オムニまでは160年の時間が必要であり、移民計画の第一陣が到着した時には、予定人数の大半が地球を出発していることになる。
この計画の成功は全て先発する植民者の努力にかかっていたのである。
未知なる新天地オムニ開拓は想像を絶する困難が伴った。しかし到着から20年間に亙る、初期移民の命を削る努力によって、開発は軌道に乗った。
西暦2529年、オムニ移民船団の第一陣が地球を離れてから227年目に、地球では新たな奇跡が具現化されようとしていた。宇宙進出に不可欠な技術、「超光速航行技術」の運用が確立したのである。すると、今まで時間的、距離的にあまりに離れていて現実感が希薄だった殖民惑星オムニが、急激に身近な土地として認識されるようになった。
そのことにより、地球政府は3年後の西暦2532年にオムニ移民計画の変更を決定。オムニに対し使節団20名と100万の兵士を実用化された超光速航行技術により送り込み、オムニ星を武力により地球政府の管理下に置くべく入植を始めた。だが、オムニの大地との戦いを乗り越えた人々は彼らを簡単には受け入れなかった。
そして西暦2535年、ついにオムニ独立戦争が勃発したのである。
(POWER DoLLS Data Fileより)
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