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宇宙・・・
それは未知のフロンティアである。 |
西暦2000年中期。ようやく木星までの航行が可能になった人類は、宇宙開拓シンドロームによって、
太陽系外の開拓に乗り出した。
プロジェクトの多くは当初、幾多もの困難に直面し、また多くの犠牲をも払った。
しかし、超高速技術 (ワープ)の獲得によって、人類にとって外宇宙の星たちはずっと身近な存在へと変わったのである。 |
西暦3900年頃、地球を中心として宇宙を開拓してきた人類は、人種も出生も超越した新しい集合体として、
「銀河系地球連邦政府」(Galaxy of Federal Government the Earth)を樹立する。 |
これは、あまりにも拡大した領域を管理することを目的としたものであったが、結果的に、
中央政府である地球に富と権力のみ集中し、辺境地との貧富の差は弥増すばかりであった。 |
そのような一方的な中央集権体制にに異を唱えたのが、辺境の惑星を統べていたディック長官である。
彼の呼びかけによって小さな衝突はやがて大きな嵐となり、これが後に「第1次銀河戦争」と呼ばれる大戦争の呼び水となる。 |
銀河戦争はディック達に軍配が上がり、それを機に「ディック惑星連合」(the
Allies Planet Dick)が
誕生したのであった(ただし地球連邦はその存在を認めていない)。 |
しかし、「地球連邦」対「惑星連合」の争いはその後も絶えることなく、
西暦4736年、またしても大戦争へと発展する。「第2次銀河戦争」である。 |
これは過去に例を見ない長期的な戦いとなり、後に通称「200年戦争」と呼ばれることとなる。
この戦いによって、一部の惑星は文明が衰退し、統制も旧時代のものに変わる等、多くの問題を引き起こしている。 |
だが、これらの紛争を画策し戦火を拡大させた凶元は、全世界に傭兵を提供するホライズン共同体なのであった。
偽りの正義と法、その裏では己の利権と富を得ようとする権力者たちの駆け引きが行われている塵界。 |
これこそが羅刹の世界である。 |