かつては医療の一端から始まった細胞研究が、人体の代替細胞へ変わり、最終的に人体を擁護するプロテクトスーツへと進化したもの。
プロテクトスーツと異なるのは、人体と半融合しており、躰を目的や状況にあわせて変化させることができるのである。このため、防御力の向上だけでなく、巨大な爪を生やすなど、戦闘能力も向上させることが可能である。
生体装甲は、その多くが大手軍事企業により生産されており、同型でも製造会社によって仕様が多少異なっている。代表的なものはネルビオ社、フィネストラ社、レグルマン社の3社である。

Bionic Armor
エスカラ escara
主力装甲へと進化しつつある形態。より攻撃的な状態へと進化している。より多くの近接系武装を取り込めるように装甲形態が変化しており、近接戦闘での攻撃力を大幅に上昇させた。さらに、敵からの火力攻撃に耐えるために、外装も変化しており、短時間なら部隊の壁役としても利用できる。
多くの能力が向上している生体装甲。弱点といえば、機動力が低下したことぐらいである。高度に進化した生体装甲と対峙しない限り、互角に渡り合える装甲である。
メイフライ mayfly
飛翔能力を大幅に向上させた形態。空中からの火力支援、後方攪乱に最適な生体装甲。能力的にはかなり癖があるが、うまく利用できれば、少ない損害で最大限の成果をあげることができるだろう。特に踏破できない地形や、鉄壁の防衛線を築いている前線に対する偵察、攪乱に用いれば、必ずや突破口を見出すことができるはずだ。
 この生体装甲を最大限に利用するためにも、その弱点は把握しておかなくてはならない。それは総合的に弱体化した基本性能である。飛翔能力以外は他の生体装甲に比べて最弱に位置し、敵の火力に晒されることは極力避けなければならない。
ライフェン reifen
支援任務に進化をしつつある形態。かつては大型のマウントベイをその躰に取り込んでいたが、移動に困難をきたすため、軍用バイクを同時に取り込むことで解決した。元々、軍事用に特別開発されたバイクと、生体装甲が合わさったおかげか、総合火力は飛躍的な向上を見せた。また、専用の重火力武装を装備することで、遠距離から強力無比な支援攻撃が行える。
この生体装甲は部隊にとって欠くことのできない存在となった。その能力と引き換えに、防御力が著しく低下しており、敵の火力に晒されないように注意する必要がある。
アクリス akpls
主力装甲へと進化しつつある形態。マウントベイを犠牲にしてリアクターなどの機器を内装。機器の能力を、すべて機動性向上のために用いた。こうして、急襲や突撃に特化した生体装甲へと進化した。敏速な行動を求められる作戦において、この生体装甲は真の価値を発揮するだろう。采配に自信のある士官なら、これ以外の用途(メイフライの代わりとして)にも用いることができるだろう。
高機動になると必ず発生する防御力の低下は、この生体装甲においてのみ、著しく表れてはいない。しかし、いくつかの能力に問題を抱えており、単独行動よりも支援を行う生体装甲と共に行動することにより、一層の安全性が確保されると言える。
グランキーオ granchio
生体装甲の中でも特殊な進化をする場合がある。それがこの形態である。これは近接戦闘の中でも白兵戦(肉弾戦)に特化したものである。片腕が白兵戦専用のクローに変化している。隣接するまで、敵の火力に耐えなければならないため、外装から内部構造に至るまで、大幅な変化を遂げている。強度、柔軟、環境的瞬間変化、そのすべてが向上し、驚異的な防御、耐久力を得た。
それでも弱点は存在する。それは火器管制能力を簡略化したため、武装にかなりの制約がある点だ。このため遠距離攻撃に対する防御、及び攻略が困難なのである。そのため支援する仲間を同伴する必要がある。采配次第で化ける生体装甲なのである。