ストーリー

 

主人公・相田尋(プレイヤー)は高校2年生。趣味は特別ナシ、彼女も、ナシ。
毎年の文化祭で繰り広げられる「ベストカップルコンテスト」を、今年も友人の小鷹と眺めている。
彼女は・・・まあ人並み欲しい、でも、小鷹みたいに一生懸命には、ちょっとなれないかな・・・と、思っている。

 

季節は、まもなく冬。

 

今日も一人で暇つぶしに、買ったばかりのケータイで、あれこれネットサーフィンをしていると「ぎゃる☆もーど」という気になるサイトを見つる。
何気なく、待ち受け画面をダウンロードしてみる。
ダウンロードが終わり「完了」の表示と共に、ケータイ端末が激しい光を放つと、そこには手のひらに乗るほどの小さな女の子が腰掛けていた。

 

「あたしは、リン。あなたは?」
「あなたがあたしをダウンロード出来たって事は、ひょっとして彼女がいないかな〜?」
「あたしはあなたがクリスマスまでに幸せになれないと、ちょっと困るんだよね。時間が無いから説明するとね・・・・・。」

 

一息にまくしたてるその小さな少女は、自分が尋の携帯電話の化身であること、そしてクリスマスまでに尋が彼女を作らないと、元の姿に戻れなくなることを告げる。
今は10月末。期間は、つまり6週間。

 

「相手を思って、きちんとお話できるようになれば、チャンスは来るよ!」
「がんばれ、尋様!」

 

小さな手に背中を押され、しぶしぶ、それでいてしっかりと歩きはじめる尋。
はたして、どんな聖夜が待ち受けているのでしょうか?

 

●『ケータイ少女PC』監修
仲山時彦(Tokihiko Nakayama)

Profile 東京都大田区在住。
コンシューマゲーム中心のソフトハウス勤務を経て、現在、携帯アプリの制作を中心とする株式会社シークスに所属。
企画部において、アプリ制作のディレクターを勤める。
Comment 携帯版の開発時に、シナリオや設定、立案・監修まで関わらせていただき、ディレクティングという業務の枠を越えてまで手がけた思い入れのある作品です。
どこかしらの部分でその時の情熱が伝わればと願います。

●『ケータイ少女PC』シナリオ
ヤスカワ正吾(Shogo Yasukawa)

Profile シナリオライター。工画堂スタジオ「Dear Pianissimo」脚本
(霧海正悟氏と共同)ほか、PS2「極上生徒会」脚本、
PS2「スクールランブル二学期」構成・脚本、
PS2「水の旋律2〜緋の記憶〜」シナリオ監修・脚本など。
Comment 追加シナリオを担当しました。キャラクターはオリジナル版ですでに確立されてましたので、「恋人になったとき、このコがどんな面を見せてくれたら嬉しいだろう?」と考えながら書くのはなかなかに楽しいものでした。ヒロイン達はもちろんですが、リンの出番も増えてますし、小鷹もがんばってますので、そのあたりもぜひお楽しみ下さい。