7月23日(日曜)


Good Morning! Hangzhou.

杭州二日目、天気は薄
曇り、時々雨。
何気に長距離移動がこたえたのか、それとも紹興酒が効いたのか、朝食をブッ飛ばすほどぐっすり眠れまして、はい皆さんおはようございます。

今日は、この視察のメインイベント、昨日見たUSBが人形にセットされ、また別工程で箱が作られ、パッケージングされるという部分の確認に行くことになっています。

今回予算の都合で「ブリスターパック」が出来なかったので、立体的に折り込んだ箱が組み立ても難しく、やはりちょっと心配です。



中国も日本も、朝の時間はあわただしく街が動きます。
通勤に向かう道路は自動車でイッパイ。(そして相変わらずのワイルドなドライビン笑)まだ眠い目をこすりながら窓の外を見て思ったこと。

1)文字のデカい看板多いね!
 もちろんなんて書いてあるかわかんないんですけど、結構建物の屋上にデカデカと文字が書かれた大きな看板が目立ちます。日本にだって看板はたくさんあるけど。ちょっと違う感じ。ココならでは、ですね。


2)家はやっぱり西洋風?
 とんがり屋根の3〜4階建ての住宅が結構目立ちます。必ず最上階にはペントハウスのような小さな出っ張りがあって面白いです。あと、ほぼすべてのお宅の屋根にあるテレビ塔のようなアンテナ、あれは・・・なんなんでしょうね笑


3)ながーーーい路線バス
 多くの人の通勤の足はバス。2両編成のながーいバスが結構たくさん走っていました。数時間かけてこのエリアに働きに来る人も珍しくないとか。バスではないですけど、通勤事情は東京とちょっと似てますね。


4)電動カブでエコロジー
 街でものすごくたくさん見かけるカブ。最初は「ベトナムみたいだ〜」とかっておもったら、エンジン音がしないのです。そう、これは電動カブ。というか、ペダルもついてるから電動自転車?とにかく、音もなくスルスルーって走ります。(たまに歩道とかもはしっていてビックリします)
 この街では「エンジンつきのバイクの乗り入れ」が禁止されているということでして、あのスルスル感、なんか乗ってみたいなぁと思いました。日本にも輸入すればいいのにな。


と、そうこうしているうちに目的地「杭州華虹音研ソフトウェアシステム有限会社」到着。


アッセンブリ工場突入!

ここが今回ディアピアのパッケージ印刷、アッセもろもろをお願いすることになった「杭州華虹音研ソフトウェアサービス株式会社」さん。通称HOSS(通称っていうか頭文字で)

滑走路のようなまっすぐな道が伸びる経済技術開発特区に堂々と聳え立つ建物。ううん心強いです!

早速突入を試みます。


で、ここでも昨日同様、「カメラ持ち込み禁止エリア」がたくさん・・・というか作業工場の現場は基本全面禁止となっています。
で、これまた昨日同様、捨て猫のような顔でお願いして無理やり撮影許可を貰いました。画角が狭いのは、周りのものを写さないためでもありますので、ご了承を。



ひろーい敷地の中をグルグルあるいて最深部、日曜日だというのにたくさんの工員さんたちが静かに働いてらっしゃいました。

まずは人形に、昨日みたUSBメモリー(既に殆どが完成していて輸送されてました)を装着する作業。もちろん、一つ一つ手作業です。
ひぃー・・ちょっと気が遠くなる・・・。

次の工程がアッセンブリといって、すべての部材を箱に詰めて最終的な製品の状態にします。



先ほどのUSB入り人形、ケーブル類の一式詰まった箱(これももちろん手作業で、別の場所で作成されている)、人形がセットされる箱(これも・・・)が、一式そろいまして、設計図どおりこれまた一つ一つ手作業でくみ上げられていきます。


外側プラケースからカバーをはずす。屏風にぴあのフィギュアをはめて足元を針金で固定。外箱に入れる。プラケースに入れる。小物の入った小箱を入れる。蓋を閉じる。これだけの工程をすべて手作業出進めます。一個一個、とにかく慎重に、ミスがないように、それでいて時間がかからないようにスムーズに。・・・元来性格が雑な私がやったら、一発で不良品製造ラインとなりそうですよー汗


で、出来上がった製品が、中央のベルトコンベアーに乗せられてどんどん集まってきます。
これで晴れて日本へ旅立てる・・・と思いきや!

最後にもう一度キビシーーーお姉さんのっチェックがっ!(一番右写真)
ちょっとでも人形が曲がってセットされていたり、箱にごみやキズが付いてたりしたら即「やり直し!」で、赤い箱行き。

ウーン厳しいなぁ・・・。もう一度きれいになってもどっといでー。



愛情イッパイの作業と、厳しい審査の目を通過したものは、今度こそ晴れて渡航の準備です。最後にもう一度一つ一つ電子秤にかけられ(部材が足りなかったり多かったりしないかの最終チェック)、丁寧に丁寧に箱詰めされます。
次に会うのは東京だよ、諸君!


手作業の大量生産なので、機械のように無感情にザクザク作られるのかな?とイメージしてましたが、それはある部分違いました。工員さんたちは、一つ一つの部品を、小さな花を触るように優しく丁寧に扱います。果てしなく続くと思われる作業、でも誰一人集中を切らすこともなく雑になることなく、静かに正確に作業してくださっていました。

完成した製品をじっくり、隅々までチェックする厳しい目、その奥には、「中国製=粗末な品物」というイロメガネを軽く笑い飛ばすことのできる、高い技術、モノづくりへの「プライド」のヒカリが感じられました。

ディアピアよ、君らはココで作られることになって、ほんとによかったな。


ということで、一切の不安が吹き飛んだところで、すっきり昼飯でも食べましょうー笑

昼食のあとは、これまた貴重な体験、CD、DVDのプレス工場を見学させていただきました。
こちらはさすがに撮影はオールNG(うちの製品じゃないんだから当たり前です笑)
毎年たくさんのCDメディアを製作販売している私たちでしたが、あんなふうに銀の円盤が作成されるとは思いませんでした。もうね、みゅいーんですよ、みゅいーん。いやーいいもの見た。

こちらの工場では、欧米向けの製品なども多くやられていて、数万から数十万枚という規模のお仕事をさらっとこなすだけのキャパシティがあるとのこと。
・・・そんななかうちらの製品(極少ロット数)やってもらっちゃって本当にすみません。





タイムスリップ?河舫街の街並み

視察が終わって、現地のスタッフの方に「ちょっと面白いといころがありますのでいって見ましょうか?」と連れて行っていただいたのが、ここ「河舫街(カボウガイ)」.

あいにくの雨でしたが、たくさんの人出が人気スポットであることを物語っています。
ここは、うーん、なんていうんでしょうか、うーん・・・浅草の「仲見世通り」みたい感じでしょうか?お土産やさんと民芸品店が軒を連ねていまして、(でもどこかのお寺や神社の参道ってわけでもないようでした)建物が歴史を感じさせてくれます。


結構若い子達もたくさんいまして、日曜日だからでしょうかね?一日見物していても飽きることはなさそうでした。
あと「臭豆腐(チョウトウフ)」という食べ物のにおいが強烈でした笑。 勇気を出して食べてみればよかったなぁ。





そして本日のディナーも、中華料理。 ・・・中国なので全部中華料理なのかな??
昨日のお料理は割りとアッサリ目の味付けだったのですが、ここのお料理はわりとしっかりこってり目、日本人好みかもしれません。
んでもって、 麻婆豆腐が辛い辛い!

ココに写真で写っているのは出てきたメニューのほんの序の口、中盤から後半は、出てくるものが片っ端からおいしくて思わず写真を撮るの忘れてました。あと、紹興酒のせいも多少アリ笑。

うーん本場の中華料理を連日味わえて、シアワセー(ハート


7月24日(月曜)

最終日は帰国の飛行機がお昼くらいでしたので、空港に行く前にさらっともう一度アッセンブリ工場を見て、そのまま空港です。
昨日同様、クールに皆さん作業してくださっていました。やっぱり安心だ。


 

本当にあっという間の二泊三日でした。
この間たくさんの現地の方と知り合い、仕事を拝見させていただきましたが、すべての方にいえることは、すごく物事に「前向き」で「熱心」であるということ、そしてみなさんバイタリティにあふれて「元気いっぱい」であるこということです。
世界中の製造業を一手に引き受けるといったっても過言ではない昨今の世界情勢を支えているのは、こういった「がむしゃら」な精力、精神力なんだな、ということを目の当たりにした感じです。この感じは、いまの日本には、ないです。

そして中国は広い、ひたすら広いです。だから、私のみた中国は、恐らくほんの一部なんですね。もっともっと強大なパワーがこの国のどこかにはあるんだなー、すごいなー中国って・・・。とほうけてしまいました笑

どこに行ってもニコニコ熱烈歓迎、(もちろん仕事のクライアントだからってものあったでしょうけど)なんか、ほんと中国って楽しいです。
よーし、がんばってディアピア売って、第二弾つくるぞー! ・・・で、また来るぞー!(いや、場合によってはプレイベーとでもいいぞー!) と強くおもった今回の視察でしたー。

おしまい。


 

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