サウンドスケープ・シンフォニック=レイン
〜ミュージックアドベンチャーで表現する、岡崎律子旋律の世界。
シンフォニック=レインは『雨が止まない街』という、一風変わった舞台設定になっておりまして、
そしてその街にある音楽学院で繰り広げられる、学園物語です。
今作の企画でまず目指したのは、絶えず降り続ける雨……
雨音と、背景に流れる音楽で、儚げで切ない『音の空間』を演出するということでした。
その時にすぐに頭に流れたのは、岡崎律子さんの奏でる、儚くも美しいメロディーでした。
それから少し色々とありまして現実に、岡崎律子さんを起用できるという幸運に恵まれたのです。
そういう訳でして、物語の世界観と『雨』をテーマに、ゲームで使用される音楽と歌は、
シンガーソングライターの岡崎律子さんが手がけられております。
またオープニングとエンディングでは歌唱までを担当していただいております。
シナリオにはコンシューマーゲームなどで手堅い人気と実績をもつQ'tronさんを、
そしてキャラクターデザインには新進気鋭のしろさんを起用しております。
名声というだけではなく、経験や実績だけでもなく、共通する部分がありまして、
それは今回の企画(世界)を、ゲームという形で表現する上でのパートナーとして、
一番適切な選択であると感じたということです。
儚く、切なく、そして美しい音の空間。
でしゃばりすぎないキャラクター達。
個性のあり過ぎない声(キャスト)。
現実から逸脱しすぎない世界。
アニメ化よりもドラマ化を目指す。
――そんな気持ちで製作しております。
ですので、今までの作品とは少し雰囲気が異なるのではないかと思いますが、
これはこれで楽しんでいただけたら良いなぁ……と思っています。
それとDVD限定版に付いてくる1/1音の妖精フォーニのフィギュアですが、
これも自分のわがままで付けて貰ったようなものなのですが……(すみません;;)
この実寸大のフォーニのフィギュアをモニター横に飾って音楽ゲームを遊んで頂ければ、
実際のゲーム内の臨場感を味わえて、プレイ感がいっそう高まるはず!
――などと考えてまして……よろしければそのように遊んで頂ければ幸いです。
もしこのシンフォニック=レインでイベントが出来るのなら、例えば札幌にあるコンサートホール、
Kitaraの大ホールあたりを借り切って、生ピアノの演奏で〜〜とかやれたら良いなぁ……などと、
とてもとても贅沢なことを考えたりしております。
そんな所でイベントやって誰が来るんだ!?と怒られそうな気がしますが、
どうでしょうかね、北川さん?(苦笑)
---- いいですねー!やりましょう!私も行きます。客として。(追記:北川)
……などと、実際はそんなことを考えている場合ではなくて、とにかくまずはゲームを完成させなくてはなりません。
それでは自分はこれにて開発の仕事に戻りたいと思います。
次は製品でお会いしましょう。
ではまた。
2004年1月某日 くろねこさんちーむディレクター
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