■インタビューメンバー
橋本:橋本みゆき
後藤:後藤邑子
南野:南野彼方
工画:お疲れ様でしたー。
後藤&橋本:お疲れ様でしたー。
工画:本日、『ディアピアニッシモ』の全5歌曲、収録終了、という事で……まずは後藤さん、全5曲を歌い終えての感想など頂けますか。
後藤:そうですね……まず、5曲とも、すごいバラエティに富んだ曲だったんですね。『このみちのむこうへ』(イメージムービー曲)、『epilogue』(エンディング曲)も勿論なんですけれども、他の3曲も、それぞれのキャラクターのテーマみたいな……ピアノの妖精の歌もあり、主人公……男の子の歌もあり……それぞれのテーマを、それぞれのキャラを意識して歌うっていうのが 私は、これ、こんな色々なキャラを(同一作品で)演じるのは初めての経験で、すっごい面白かったですんけど……(笑)
橋本:な、なんでそんな笑ってるの?(笑)
後藤:だって(笑)。 先生が。
工画:先生っていうのは、橋本(みゆき)先生?
後藤:そうですそうです。
橋本:橋本先生です(笑)
後藤:橋本先生に、(歌収録)ブースに一緒に入って貰って歌を歌ってたら、楽しくなっちゃって……最初は、リズムに乗るために踊りながら、体を動かしながらなんかこう、歌っていこうと。で、自分の目の前で先生が激しく踊っているんですよ(笑)
橋本:腰にきます、みたいな(笑)
後藤:そうそうそう(笑)。上手く歌うために踊っていたのに、なんか踊る事が楽しくなってきちゃって(笑)。時々、マイクから外れるに位激しく踊っちゃって(笑)
橋本:でも、それくらいの方がねー。ノリが良くなるから(笑)。こう、グルーヴが出て。
工画:なるほど、では橋本さん、それぞれのキャラクターのテーマみたいな曲が3曲あるという事なんですけど、どんなイメージでお作りになられたんでしょうか?
橋本:最初にシナリオを読ませて頂いて、そこから膨らませていったんですけど、ま、あの、主人公のシュウ君って男の子は、最初は、普段の生活をしてて、きらめいてる部分があんまり無かったんだけれども、ナギちゃんとかと出会って、頑張って行こうって気持ちになってから、凄くなんかかっこいい男の子に変わっていくんですよ。女の子の私達からみて、ですけど。で、そういう部分を出したいなって、割と元気で明るい感じで、シュウの曲(『君の声 僕の指 ふたりの夢』)作りました。
ナギちゃん(『約束の日へ』は、女の子らしさを出していて、しかもその『約束の日へ』は、なんていうんだろう? ワルツみたいな感じの雰囲気で、優しい感じ……だけど、強さも秘めている、という感じです。
ぴあのたん(『メロディ』)は、可愛らしくも、そのへんをちょこまかと飛び回ってるようなイメージで作りました……元気っていうのとは違う感じで、ぴょんぴょんと飛び跳ねるような感じの曲になってます。
工画:なるほど、ありがとうございます。
後藤:ありがとうございます、先生(笑)
橋本:素敵な歌を歌って頂いて(笑)
後藤:エーッ(笑
橋本:こうやって、自分が作るだけ……作家としての役割で仕事させて頂くってのは初めてだったので。……詩だけ書くって事はあったんですけど……もう全部後藤さんに、キャラクターになって頂いて、こうなんていうんだろう、新たな命が生まれた……みたいな。
工画:なるほど……後藤さんに、曲に合わせて、キャラによって歌い分けって言うんですかね、何かそういうのってのは、橋本さんからの指導があったりとかしたんですか?
後藤:ナギは、元々自分がやる役だから、とても、感情移入がしやすいっていうか、ちょっとやっぱりしっかりしてて、こう、意思はしっかりしてて、進もうっていう気持ちがある子で、だけれども、ちょっと、あの、おとなしげな雰囲気が漂うそんなナギさんを意識して、そんな彼女が歩いて行こうとする歌詞感じなので、歌ってる自分でもジーンとくるような、ピアノさんはもう、ピアノさんなんで(笑)
工画:『このみちのむこうへ』もまた、さわやかなね。これからドラマが始まるって言う感じでとってもいい雰囲気ですもんねー。
後藤:はい。『このみちのむこうへ』、すっごい歌ってる時、どんどん乗ってきて、踊ってましたね(笑)
橋本:ずっと踊ってたもんね(笑)
後藤:ずーっと踊ってたー。だって、歌の収録なのに、先生は腰に来てて、私はひざが笑ってて(笑) 「何をやったんだろう?」って、それを9時間ですよ。
工画:9時間。耐久レースですね(笑)
後藤:そう。よく考えたら、私たち何時間も歌って踊ってたんだなって。
橋本:そうだよねえ。
後藤:そりゃーくるわ、って。
橋本:普通のお仕事より疲れてたよね、次の日とかね。
後藤:そう、そう、そう! 喉が疲れている以上に。「何で私身体が?」って……。
橋本:筋肉痛みたいになって。成し遂げたのね(笑
工画:気に入ったフレーズとか言葉とか、メロディでも良いんですけど、ありますか?
後藤:うーん、それぞれの曲にいっぱいありますけど……ピアノたんの曲の「長い時間を越えてきました。XXXXXXXXX(注:ネタバレにつきカット。曲を聴いてみてね)」ってところが特に気に入っています。きっとみんないろんな人がこれからピアノたんと出会っていくんだろうなと思って……もうその頃になると、エンディングのシーンを思い出してしまって……。
工画:ぐっとくる?
後藤:ぐっときます。
工画:橋本さんは、全てに想いを注がれてらっしゃるとは思うんですけど、特にココを聞いてもらえたらなーとかっていうのあります?
橋本:そうですねぇ……それはなかなか難しい質問ですねぇ。
工画:そうですよねー。全般的に、全てに注がれてますもんねー。
橋本:シナリオを曲を作る前に一通り読ませてもらいまして、やっぱりエンディングとか、ウルウルしながら読んでいたっていうこともあったので、すべての物語の終結というか、そういう意味で、やっぱりエンディングの曲、『epilogue』かなぁ。
あのエンディングテーマは、例えば、映画なんかで最後のエンドロールが流れていく、スタッフクレジットがバーっと流れてて、ちょっと左上のところにそれまでのシーンとかが出てきたりとか、本編では描かれなかった部分とかが流れてたりしてって、そういうのあるじゃないですか。
工画:ありますね。うん。
橋本:そういうのをイメージしながら、最後に聞いてもらえるとそこに流れてくるといいかなっていうようなものをイメージして作りましたね。
工画:なるほど。
橋本:シュウとナギと、ぴあのたん以外の登場人物にも、それぞれその後のお話がありますよね。ゲームでは、ちょっとだけしか描かれませんが。その彼らのエンディングも想像してもらえたらいいかなーという。
工画:なるほど……なんかしんみりしてしまいましたが(笑)
お二人ともエンディングは「泣ける」っておっしゃってますね。泣けますか??
橋本:うーん。そうですね、いい意味で。
後藤:いい意味で。悲しくて泣くんんじゃなくて……
工画:せつない……胸がキュンとくる感じですかね。胸キュンドラマみたいな(笑)
後藤:胸キュンドラマ! 懐かしいフレーズですね。
橋本:古い(笑
でも、これからを予感させるような感じですので、そこがちょっとうれしいですよね。
後藤:そうそう!
工画:橋本さんは、いつもどのようなシーンやシチュエーションで作曲とかなさるのですか? よく、お風呂に入ってる時とか、寝る前のーとかってのをおっしゃる方もいるようなんですけど。
橋本:うーん……。曲、メロディっていうのは、だいたい、歩いている時とか……。何か自分の周りのいろんな風景が「流れている」時の方が、いろんな想像をするのか、よくわかんないですけども。
工画2:ほう、結構アクティブな時なんですね。
橋本:そうですね、何故かわかりませんが、車とかバスとか乗ってる時とか、窓からボーっと見ながら、いろんなこと想像したりとか……。
工画2:旋律がててくるのですか?
橋本:そうですね。鼻歌とかですね、私は。フフ、フーンって、で「あっ! コレいいかも!」みたいに(笑)
工画2:なるほどねぇ……。後藤さん、歌のお仕事っていうのは、今までも何回かあったかと思いますけれども、いかがでしたか今回の収録は。
後藤:あ、はい。……えっと、自分で自分を褒めるのは……アレですけれども……。
工画2:いやいや、褒めてください(笑)
後藤:今までで一番うまくできたかな? と思っています。
工画:すばらしいじゃないですか。
後藤:やっぱり、「ここってどんな歌い方をすればいいのかな……」ってちょっと迷ったり悩んだ瞬間に、同じブースの中に「先生」がいてくれて……、
工画2:心強いですよね。
後藤:はい、それが大きかったです。しかも、その先生は「作詞・作曲」を、やられているわけで、一番曲のことをよく知っている先生なわけで。
橋本:でも、頑張ったよねー。だって、5曲それぞれに違った曲調とか、キャラクター付けがあるのを、ちゃんとそれを歌い分けてるわけじゃないですか。ホント、がんばりましたよ!
工画2:確かに。聞かせていただいたんですけど、すごく、歌い分けてらっしゃいました。
後藤:あら。(ニコニコ)
橋本:本当に、邑子さんは、歌でもいっぱい引き出しがある感じで。
後藤:ホントに!? あぁー、よかったぁ! 歌でこんなにキャラを歌い分けるっていうのは、今回が初めての経験だったんですけれども、先生に褒めていただけて良かったです。とにかくその、そのキャラクターになって歌ってるつもりでって言うのは、心がけました。
橋本:すごく、後藤さんは、飲み込みが早いなぁって感じましたよ?
後藤:ほんと?
橋本:ホントホント。収録5曲している間で、どんどんどんどん上手くなってくっていうか、掴んでいった、というか。
工画2:ほー。
後藤:キャー。
橋本:本当に、自信を持っていいと思うよ。
後藤:あー。やったー!
工画2:「自信持っていい」を、フォントちょっと大きくしますか?(笑)
後藤:ありがとうございます!!!
工画:じゃあコレを「見出し」にしましょうね(笑)
橋本:「自信持っていい by 橋本みゆき先生」
後藤:わーい!
工画2:お二人は、パソコンとかってお持ちですか?
後藤:持ってます。
橋本:はい。
工画2:ゲームとかやられますか??
橋本:ゲームのお仕事とかやらせてもらってますので、いろいろ触らせていただくんですけれども、時間とかがなくてあまり最後までじっくりというのは、ザンネンながら。
工画2:難しいですよね。
後藤:私は、ゲームに疎い方で。薦められてやってみると、たいていうまく操れずにすぐ死んじゃう(笑。楽しむところまで多分、レベルが到達できてないんだと思います。でも、今回、これだったら、できるんじゃないかと。
工画2:できると思いますよ!
後藤:絶対、エンディングまでいきたいもん。
橋本:うん。そうだよねー。
工画2:ミュージックアクションがちょっとあるんで、そこの部分はどうでしょうね。
橋本:えっ! 難しいんですか?
工画2:うーん、どうでしょう。テンポが速い曲だと、ちょっと音符にキータイプが追いつくかっていうのが、多少のハードルにはなると思いますが……。
橋本:そうなんですか?
工画2:バラードの方が追っかけやすいのかもしれません。
橋本:そうなんだ。
工画2:あーでもどうでしょう……馬場さん(ミュージックパートデータ作成担当)ってこないだ来てたでしょう?
橋本:はい。
工画2:楽曲をゲームのデータに変換するのが馬場さんなんです。こないだちょっとお話を聞いたら、エンディングが、ゲーム的には多分難しいものになるのでは? と言ってましたね。
橋本:へー。そうなんですかー。
工画2:曲のアタマの部分、ベースの音がないじゃないですか?ピアノとボーカルしかないんで、多分、そうするとタイミングを取るのがむずかしくなる、と。
後藤:そうですか。
橋本:なるほど、確かに。
後藤:むずかしいよね。
工画2:あとは、テンポが早いという点ではシュウの曲(『君の声 僕の指 ふたりの夢』)とかね。ああいう曲は、難しくする気になればどこまでも難しく出来ちゃうじゃないですか。だから、ある程度の所までしか多分、やらないんでしょうけど。でも是非やって見て下さい。ゲームが出来上がったら。
後藤:なんか……だんだん自信がなくなってきた。
工画2:でもいざとなったら、演奏の部分を自動的にやってくれるモードもありますから(笑)。どうにも先に進まない場合はそれでクリアーしていただいて、お話を読み進めていただければ(笑)
後藤:よかった! じゃあ、それで私は進めます(笑)
工画2:ゲーム以外で、パソコンとかは何に使います? やはりメールとかウェブですか?
橋本:そうですね。
工画2:後藤さんは、(HPで公開なさっている)イラストはパソコンで描かれてるのですか?
後藤:はい、パソコンで描いてます!
工画2:おー。
後藤:でも、絵のソフトは扱えるようになったんですけど、普通の文章のソフトが扱えない(笑。 実は、メールの添付ファイルも開けなかったり……。
橋本:えっ!? カチカチッ(と、ダブルクリックのアクション)じゃないの!?
後藤:うーん、なんかね、開かないの。インターネット上のファイルダウンロードとかもなんかうまく出来ない。よくネットで、なにかをダウンロードをする、っていうのあるじゃないですか?アレが私、よくわからないんです。ダウンロードできたと思ったら「ダウンロードのボタンの画像」をダウンロードしちゃったりして(笑)。 何なんでしょうね?
工画2:何なんでしょうね?なんか、その方が逆に難しいような気もしますけども(笑
後藤:つい先日パソコンをWindowsに変えたから、マウスの右クリックを何のために使うのかが、まだいまいちわかってないのです。
橋本:あ、そっか、私(Windowsを使っているので)、逆にMacだと、なんでマウスに右ボタンがないんだろう?と思っちゃう。
後藤:Macは、だって、何回かカチカチ押せば、何かこう、変化がある。何かが始まるもん。タタタって押しておくと。
橋本:そうなんだ。
工画2:(そうなのか?)
工画2:じゃあ、南野さんにもインタビューに入っていただいて。キャラクターとかむずかしかった事とか、楽しかった事とか聞いちゃっていいですか?
南野:え! ここから入るんですか?
工画2:お願いします(笑)。 お仕事として、作品の話を初めて聞いた時の印象などをお聞かせください、なんて、急にむずかしいことを言ったりして(笑)
工画:それ、僕も聞いたことがない。
南野:僕も聞いたことない(笑
工画2:こういうシナリオでとか、こういうキャラがでとか聞いた時に、「参ったな、これ、俺やんのかよ」とか思ったとか? あとは、キャラクターデザインをするうえで楽しかった事とか印象的だったこととか?
南野:うーん……。最初、服が黒色だったんですけど、
工画2:あ、そうなんですか?
南野:なんか、赤色になって、
工画:ピアノさん?
南野:いや。ナギやナルミの制服です、あれが黒ベースだったんですよ。黒というか紺というか。
工画2:ほう、それが赤っぽくなったのは、何で?
南野:しばらく、黒だとずっと思ってた。
工画2:それが、
南野:赤。
工画2:赤って、誰が提案したの?あ、ディレクターの皆川はね、「赤い全身タイツの男」って言われてるの。赤が大好きなんですよね。
後藤:へぇー(笑)
工画2:それで、赤になっちゃったんだ。
工画:はい。……あ、いや、そういう訳じゃないんだけど(笑)
キャラクターを並べて見てた時になんか、全体のバランスが、赤っぽいほうがいいかなと思って。ナギの顔も、赤が合うなと。
工画2:なるほど。
南野:ぴあのも、最初、なんとなく金髪のイメージだったんですよ、で皆川さんから「ピアノの鍵盤の色」という指示をもらって。で、色々描いたんですよ、あの、保育園のスモッグみたいなヤツとか、プリーツスカートとか。
工画2:ほう。
南野:ラフのときはいろんなデザインがありました。スカートの縁がピアノの鍵盤みたいになってるのとか、でもこれはちょっとやりすぎか?とか試行錯誤して(笑
最終的には意外と普通のやつが一番かな? なんて(笑)
工画2:ふーん。いろいろ紆余曲折があったんですね。
南野:この間、人に言われたんですけど、「音符のあれ(ヒゲの部分)が鎌に見える!」って言われて。
工画2:評判ですよ。私も言われました(笑)
橋本:収録前に、ここでも話してましたよ(笑)。「これ、鎌!?」って。
後藤:「きっといざとなったら、コレで裁くんだよ!」みたいに(笑
南野:かたっぽで殴るか、もしくは鎌で切るか、みたいな。
後藤:鈍器と刃物ですもんね。
工画2:必殺技とか作らないとかな……。
後藤:そんな!
橋本:ナギの曲の歌詞……変えましょうか笑
後藤:♪さぁ〜裁きましょう〜〜♪
一同:(笑笑笑)
工画2:南野さんは、後藤さんの歌を聞かれてどうでしたか?
南野:僕、歌の収録を見させていただくのって今日が初めてだったんですよ。なので、こういう風にやるんだーへぇーみたいな感じでした(笑
あと、なんかブースの中で揺れてるのがちょっと見えるなぁーみたいな(笑)
後藤:揺れてました、ハイ(笑)
橋本:揺れてましたね(笑)
工画2:南野さんも交えて、それでは最後に、ファンの方へ一言いただければ。
後藤:はい。魅力的なキャラクターがとにかく多くて、そのキャラクターが、物語の中で、一歩一歩成長していくのが、すごくみえるので、始めた瞬間に、誰かには感情移入できると思うんですけど、一緒に成長とか、楽しむ感じで、最後までプレイしてくれたらうれしいなーと。ねー。
工画2:ねー(笑)。 ありがとうございました。
橋本:えーっと、もうなんか、後藤さんが全部言っちゃった感じですけど(笑)
工画2:先生の立場から。
橋本:先生の立場から……ですか?
ほんとに、作家としてだけの今回役割っていうのは初めてのことだったので、後藤さんの歌も素敵なんですけど、踊りながら多分、プレイすれば、クリアできるような気がします(笑)
ノリノリでやって! みたいな感じですよ。
工画2:キーボード使わないといけないので、踊るのは難しそうですね。
橋本:ワイヤレスのキーボードで、アコーディオンみたいにやるのはどうでしょうか?
工画2:ありかも! コードレスキーボード。
南野:え! 片手でできるんでしたっけ? このゲーム。
工画:……無理です。
橋本:でも、ノリノリで、リズムに乗ったほうがクリアできるじゃないかなーって思いますよ!
工画2:なるほど!(今、すごく、いいコメントでした)
橋本:(イェィ!)
工画2:では南野さん。
南野:このキャラ、って言うか、多分全体的になんですけど、意外な一面が、イベントとかで見えると思うんで、そういうとこを見ていただければいいと思います。
工画2:いいコメントをいただきました。ありがとうございました。
終了……そしてちょっと脱線気味なインタビュー延長戦もせっかくなので掲載(本文より長いともっぱらの噂)
工画:そういえば……歌についてなんですけど。後藤さんの最近のお仕事で「ミクル」さんの歌、アレが後藤さんの素の状態の歌だと思っている人ももしかしていたかもしれませんが、今回の作品で、本当はうまいんだと、アレは、わざとヘタに歌ってるんだということが、ユーザーの皆さんにわかってもらえたんじゃないかなと思うのですが。そこんとこどうでしょう?
後藤:ほんとですか? 伝わりましたか?
工画:きっと、伝わると思いますよね。はい。
後藤:よかった。
工画:ヘタに歌うって大変ですよね。
後藤:ですよね。
工画:大変ですよね。
後藤:うん。
橋本:なんか、声、小さくなったけど、大丈夫? 後藤さん?
後藤:はは(笑)
工画:ほんとは、ちゃんとうまいんだって事が、買っていただいて、ね。確かめていただきたいなーと。
工画:じゃー、さっきのインタビューとかぶるかもしれないんですけど、橋本先生。
橋本:はい?
工画:後藤生徒は、お互いどうですか?
橋本:お互い?
工画:お互い。
後藤:あー。お互いの感想? 先生としての。
工画:そうですそうです。歌の授業?としての橋本先生として見ての後藤生徒。後藤生徒から見ての橋本先生のってことですね。
後藤:先生としては、すごく優秀でしたよ?
橋本:そうですか?
後藤:はい。もう。
橋本:でも、飲み込みはすごい早いと思った。
後藤:ほんとー?
橋本:あのね、後藤さんが、私が歌ってる口とかをじっと見て、歌ってるのがすごくてね。
後藤:ちょうど、自分の前で、先生が口パクで歌っているんですよ。
橋本:歌って、且つ踊って、みたいな。
後藤:そう。私は、先生の歌っている口を見ながら、なんとなく歌っちゃたりして、「よく、口に合わせられるよねーっ」て言われて、あ、そう、ほんとだ、合わせられてる、って言われて気がつきました。でも私、声優じゃんって思った。口パクに合わせるの仕事じゃんって(笑
橋本:そうだよね。「すごい!」と思った、それは。
後藤:途中で自分も「何で合わせられるんだろう???」って疑問に思っちゃって。
工画2:なんか、すごい話ですね(笑)
南野:でしょ?
後藤:はい、得意分野でした。
橋本:やっぱり、そこがすごいと思った。不思議だったんだよねー。なんか。
工画:普通は、あんまり同じブースに入ってとかは…
後藤:ないですないです。
橋本:基本、ないですねぇ。
工画:ですよね?最初は「あれ?そういうもんなのかな?」って思いましたが、普通はそういうのはないですよね。
工画2:しかも、踊ってるって聞いて。
橋本:そう。
後藤:しかも、私は、腰を痛めるほどに激しく(笑)
橋本:新たなジャンルを私が開拓したんじゃないかって言われて。シンガーソングライター&ダンサーみたいな。
後藤:「ダンサー・イン・ザ・ブース」みたいな。
工画:「ブースの中じゃないと踊らないわ……」
後藤:「ステージじゃ踊らないわよ」みたいな(笑)
橋本:「みんなには、背中しか見せないわ!」みたいな(笑)
一同:(笑笑笑)
工画:キャラクター的に誰が一番好きでした?
後藤:あー。むずかしいなー。
橋本:むずかしいねー。
後藤:当然、私、感情移入したのはナギなんですけど、シュウとぴあのの掛け合いも好きだなー。
橋本:そうだよねー。
後藤:そう。シュウは、いいんだよ。うん。
工画:どんなところが?
後藤:うーん……。どんどんカッコよくなってくの。
橋本:私、全然かっこいい人イメージしてたんだけど、ね。なんか、(工画堂さん的には)どうもそうじゃない風な、感じなのかな?
工画2:あれ?ルックス的にはかっこいいですよね?
工画:うん。かっこいいです。
南野:見た目的には。かっこいいですよ?
工画2:最初の設定では、ルックスは特に問わなかったんですけど、南野さんが描いたらかっこよくなっちゃったんですよ(笑
工画:見た目ちょっと頽廃的な感じのキャラみたいですね。
南野:目つきが悪い。でも……。
工画:わりと、中身は普通の人ですよね。
南野:見た目と性格とか全然違うんだけど、見た目が目つきがきついから、ちょっとこう、やんちゃな感じに見える。で、同じくやんちゃな連中とかにからまれちゃうような感じですかね。
工画2:見た目でソンする感じなんですね。でもね、まっすぐな人ですよ。いいやつなんですよ、シュウは。
後藤:そう。いいやつなんだよ。うん。でも、私はぴあのたんすてがたい。
工画:じゃ、後藤さん、ぴあのたん。
後藤:ぴあのたんで。だって可愛いんだもん。
工画:橋本さんは?
橋本:えー…誰だろう、どうしよう…。
南野:ヤワラですか?
後藤:ヒロシとトオル。
南野:ヒロシまたはトオル?
橋本:女の子は名前何て言いましたっけ??
工画:エリカちゃんですか?
橋本:エリカちゃんじゃなくて、…えーと、ナギのことに水かけちゃった。
南野:あー。ナルミさん?
橋本:そうそう!ナルミさんて、苗字でしょ?
南野:うん。
橋本:ねー。あの子もねー(にこにこ
後藤:うん。
工画:あの子はけっこう、実は、奥の深いキャラ。
橋本:そうですよね。
工画:ナルミスミカっていう名前なんです。
橋本:実は、3曲キャラソンやった時は、女の子3人だと思ったの。シュウ君だと思わなかったの。
後藤:うんうんうん。
工画:女の子3人で選ぶと、多分、そんなこと考えなくても良かったとは思うんですけど、似ちゃうかなと思ったんですよ。
後藤:あー。うんうんうん。
工画:だから、あえて、男の子のシュウを入れたんです。そうすれば全然タイプの違う曲があがるかな?と思って。
後藤:なるほど。
工画:シュウとナギとピアノ。少年と少女と妖精、って感じで、ですね。
南野:そうそうそう。
後藤:あー。なるほどー。
工画:えーと、じゃ、とりあえず、後藤さんは『ピアノ』で、橋本さんは『ヒロシまたはトオル』ということで(笑
工画:後藤さん絵、お上手ですよね。
後藤:絵は描くの好きなんですよ。パソコン買ってからなんですけど……あんまり、紙に描いたことはなくて。
工画:え?そうなんですか?
後藤:絵は、油絵とか描いてたんです。
工画:ほー。
後藤:パソコン買って、パソコンで私、何もできなかったから、じゃ、一番好きな絵を、絵のソフトを習得しようと、うん。一生懸命、参考書とか買って読んだんですよ。
橋本:そうなんだ。
南野:熱い絵ですよね。可愛いだけじゃなくて。
後藤:なんかね、熱いというか、「暑苦しい」絵と言われてて(笑)。 でもね、ちょっと、劇画を少しクールにした感じの絵です。
工画:そうですね(笑
南野:劇画? うーん、耽美派寄り?
後藤:たんびですか?
南野:うん、耽美入ってるかなー?みたいな感じ。
後藤:うれしいな。そんなの初めて言われた(笑)
工画:耽美派ですたん?
後藤:耽美派です(笑。 けっこう最近、やる番組で、その、キャラクターをね、声優さんとしてキャラクターをちょこちょこって描いてくださいって言われるときに、萌え萌えな感じの絵が少しも描けなくて、だから、キャラクターを描いてもなんか、ごっつい感じに(笑)
工画:ごっつい感じ?
後藤:そう。なんかねー。線から骨格から全部ごっつくなる。
橋本:なんでー!?
工画:デフォルメっぽい絵は描いていらっしゃいましたよね? HPで。
後藤:あ、はい。
工画:ちょっと、等身がさがってる感じの。4コマにありそうな。
後藤:はい。
工画:あそこからいけばいいんじゃないかなーって思いますけど、あそこから入ればきっと……。
後藤:あそこから、いきなりごついのに飛ぶからいけないんですよね(笑)
工画:すごいですね、そのギャップが(笑)
橋本:ブログにのってるの?
後藤:うんとね、ホームページに漫画とか絵を載せてるの。
橋本:へぇええ。すごい。
工画:すごいですよ。
南野:一瞬なんか、別の人のHPかと思いましたよ。
後藤:ほんとですか?
工画:これ、間違えたかなーみたいな。
南野:声の仕事をしてる人のページには見えなかった。
工画:そう。「マンガが書きたくてHP立ち上げた」って書いてありましたもんね。思いっきりね。
後藤:あれがやりたくて。
工画:(笑)
南野:でも、あれはどう見ても声優さんのページじゃない(笑)
工画:あれー?別の「後藤邑子」さんか?みたいな。
南野:でも、後藤邑子の「ゆう」に「邑」を使う人はそうたくさんはいないだろうみたいな(笑)
後藤:ありがとうございます。ありがとうございます。あー。うれしいな。
橋本:あとで見に行ってみよー。楽しみ。
工画:きっとそのうち、あの絵で、自分で声あてて、作品作りませんか?って話くるんじゃないかなって?
後藤:あの、ヤンキーばっかでてくるの(笑。 出てくるキャラの八割くらいヤンキーだもん。
橋本:えっ!ホントに!?
後藤:(笑)
工画:もし、もっとPCの操作がうまくできるようになったら、例えば全部のキャラクターや台詞にご自分で声あててみるとか、やったら面白いだろうなと思いながら見てました、これ。台詞あるじゃないですか?。
後藤:それいいなー。
工画:男の人の声とか。
後藤:はいはいはい。
工画:台詞を終えて、ポチッと押したら声が出るとか。
後藤:楽しい。
工画:自分で絵描いて、自分で声あててなんてやれるなんてすごいなーって。
後藤:ほんとに、誰のホームページかわかんなくなっちゃう。
工画:わかんないけど、それは、それで、ほら、来た人は喜ぶかもしれないし。
橋本:それすごい企画ですね(笑)
後藤:いいなー。
工画:いいですよ。サンプルボイスみたいなのあったり。
後藤:そう。サンプルボイスで。
工画:サンプルボイスで。
後藤:全部台詞の最後は「夜露死苦(ヨロシク)!!」で終わって。
橋本:(笑笑笑
南野:そういう、キャラクターばかりになっちゃったりして。
後藤:そんなー! でも最近、ほめられる時によく使われるのが、「男気あるよね」って。
橋本:でも、描くのむずかしくない?
後藤:わりとちっちゃい頃から、絵を描くのが好きだったから。
橋本:どうやって描くの?
後藤:下にタブレットっていって、マウスで、ペン型のマウスがあるじゃない?
橋本:ああ、そっちなんだー。
後藤:そう、だから、普通にタブレットに描いてると、画面に線がでる。
橋本:そうなんだ…。 私、あのマウスのままとかで描くのが好き。
後藤:私も昔描いてた。最初にパソコンとかやった時。
橋本:適当さ加減がちょうどいいの、なんか(笑)
後藤:うん。でも、よく、余計なとこを触っちゃうの。そんなところに「点」打ちたくなかったのに!!みたいな。
橋本:元に戻す。
工画:橋本さんはホームページとかブログやられてないんですか?
橋本:今はやってないんですよー。
工画:それは、ポリシーがあってとかですか? そういうわけじゃなく?
橋本:いやいやいや。全然(笑) 多分、向かないかなーと思って。
後藤:なんで?
橋本:うーん、なんとなく多分。でも、今後機会があったらやってみたいな。
工画:所属なさってるランティスさんのHPに、たとえば、間借りじゃないけど、作ってもらうとかすればいいんじゃないですか?
橋本:ああ、なるほど(笑)
後藤:作ってって言えば。
工画:そうそうそう。やってもらうといいんじゃないかなーと。
橋本:なんか、こう、「清純派」だったはずなのに、徐々に徐々に違う方に行っちゃうんじゃないかなって。イメージが(笑)
後藤:そういうのある! 私、ホームページのせいでかなり偏った。
橋本:そうだよね!
後藤:私、養成所の時に「正統派」と呼ばれていた時期があって、正味3ヶ月位(笑
橋本:「正味」って(笑)
後藤:マネージャーに、言われて「た」のにねーって。その事実終わってるって(笑)私、ど真ん中のキャラのオーディション当時たくさん受けたもん。
橋本:へぇ。
後藤:正統派でした。
工画:最後に、せっかくなんでもう一回、工画堂のユーザーさんにメッセージをいただけますか?
橋本:はい。えーっと、エンディングって最初っから弾けるんですか? ゲーム買ってきてインストールしてすぐ。
工画:エンディングはクリアしたあと、かな?
橋本:クリアしないとできないんだ。……じゃ、是非ね、エンディングまでやってもらいたいですね。
工画:エンディングまでいって、聴いてくださいと?
橋本:さっきも、説明しちゃったんですけど、ほんとに映画の最後のエンドロールでクレジットとかバーっと流れる中で、それまでのこうストーリーとかが、何ていうんですかね?
工画:あー。走馬灯のように。
橋本:そうです。そうです。あれが流れるみたいなイメージで作って、歌ってもらった曲なんで。
工画:なるほど。
橋本:最後までちゃんと自分でプレイをしてもらって。
後藤:いいですねー。
橋本:その方が、きっと、思い入れが増すと思いますから。
工画:ありがとうございます。話は変わっちゃいますが、橋本さんはあとはあれですよね。初のベストアルバムが出るということで……。
橋本:はい。ありがとうございます。
工画:そちらの方の告知もどぞー。
工画2:そうそうそう。きっと、これお読みになってる頃はもう。
工画:絶賛発売中ですね。題名はなんでしたっけ?
橋本:はい。ラビダビです。
工画:ラビラビ? ラビダビ?
橋本:がんばっていってみて(笑)
工画:な、何語なんですか?
橋本:英語です。
工画2:え? そうなんですか?
橋本:間違っちゃいますよね(笑)。私も実際言ったんだから(笑)。 自分でラジオCMをとってる時に、「6月28日発売ラビ「ラビ」って」(笑)。「ハイ、録りなおし!」って(笑)
後藤:そのまま流せばよかったのに(笑)
工画:英語なんですか? あまり聞きなれない感じの単語ですよね。
橋本:はい。「LOVE」から派生して、
工画:ラビーは、LIVI?
橋本:Lovey-dovey。
工画:ほう。
工画2:それで、ひとつの単語なんですか? 意味。単語っつうか。オキドキみたいなもんなんですか?
後藤:オキドキ(Okey-dokey)と同じですね。
橋本:そうそうそう。そうです。
工画2:そうなんだ。ほー。
橋本:で、その中に、意味の中の一つにその、恋に夢中の、とか、くびったけの、という意味もあって、まーその、私が歌うことが大好きだし、聞いてくれた人が、それぞれの曲とかアルバムとか、まあまあまあ、橋本とかに夢中になってねとかいう意味もこめて。
工画:なるほど、そんな意味があるんですね。良いこと聞いた(笑)
では後藤さん。
後藤:はい。
工画:ユーザーの皆様にメッセージを。
後藤:これは、ほんとにストーリーが良くできてて、なんだろう? あ、もうすごく途中から心にジンジンくるものなので、もう、その合間に入る私の歌が、さらに、ね、その感動を高めるものであればいいなと願いつつ、もう、どっぷりこの世界に浸かって最後までプレイしてください。最後に絶対に泣いちゃいます。はい。エンディング流れる前に泣くと思います。私は泣きます。
工画:エンディングは最後泣かせると。
後藤:さらに、橋本さんのエンディングの曲でもっと泣いてねって。
工画:いい歌ですよねえ。
後藤:いい歌なんだもの。
橋本:ありがとうございます。
後藤:それぞれ、場面に歌が合うし、エンディングの歌を聞いたら今までプレイしてきたやつが全部思い起こされてくるんじゃないかな?と。はい。まさに、最後締めくくるにふさわしい曲です。
橋本:うーん。ありがとうございます。期待してーください。
後藤:自分が歌ってるので、あまり大きい声で言えなかった。
工画:いえいえ、そんなことはないです。橋本先生のお墨付きなのに。
後藤:そうですね(笑 お墨付きですよね(笑)
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