火星計画 - 自転火星

火星計画 - ヘッダ

デイモス近未来に彩られたガジェット

「火星計画」には、起動エレベータ、星間タグボート、土星からの氷塊曳航、地球との交易、ドーム火災など、近未来のできごととして予想されている、さまざまなカジェットが用意されています。

ここでは、そのなかからいくつかを紹介します。

火星計画 - ガジェット


*低温低照度作物の開発

低温低照度作物

火星は人類にとってだけでなく、地球の農作物にとっても厳しい環境です。 従って農場も基本的にはドーム内に作ることになります。

そこで、作物の品種改良によって、低照度の屋外でも育成が可能な作物の開発が必要になります。

しかし、氷点下での育成を達成することは難しく、これはある程度テラフォーミングが進み、火星の平均気温が氷点を越えた頃に実用化されるでしょう。


*大砂塵の発生

大砂塵

現在でも火星の地表には砂嵐が起こっています。

テラフォーミングが進み、海洋が出現すると気圧差が大きくなり、嵐の規模は大きくなる傾向を見せるでしょう。 また大気が濃くなってくると、塵の滞空時間も長くなり、重力の小さな火星においては、地球では想像できない規模の砂塵が発生することが予想されます。

このような状況では、大気圏と地上を行き来するシャトルは飛行を制限され、太陽光を利用する施設の能力は著しく低下します。


*小惑星の衝突

小惑星の衝突

宇宙空間には様々なサイズの小天体が浮遊しています。

これは火星に限ったことではありませんが、この一つが惑星の重力につかまると、時に大きな災害をもたらすことになります。

厚い大気の毛布に包まれている地球においては、問題にならないような小さなサイズの落下物も、大気の希薄な火星では深刻な影響を与えることになります。


*太陽フレアの爆発

太陽フレアの爆発

太陽フレアの爆発によって発生する電磁波は、人や電子器機に様々な影響を与えます。

地球のバンアレン帯やオゾン層、水蒸気は、その大半を地上に到達する前に緩衝しています。 しかし、火星にはこれらがほとんど存在しません。 地球より外の軌道を公転している火星に到達する電磁波は、比較的少ないとはいえ、その影響は無視できません。

太陽からの電磁波が極大になると、軌道エレベータを含んだ長距離輸送システムの運行は難しくなります。地上の施設の運営にも少なからず影響を与えることになるでしょう。


*軌道エレベータ

軌道エレベータ

軌道エレベータとは、簡単に言えば赤道上空静止軌道から直下に向けて吊るされた一本のロープです。 ロープは直径が数十mに及び、現在の炭素繊維より、遥かに強い張力に耐えられる素材で出来ています。 その姿を地上から見れば、天空にそそり立つ巨大な搭のように見えるでしょう。 しかし、この建造物は大地に建っているのではなく、あくまで天空から吊るされているのです。

この巨大なロープを伝って、宇宙空間に向かってエレベータを稼働させれば、上りと下りの位置エネルギーの交換によって、比較的小さな努力で宇宙に出ることができます。

航空機を利用した大量輸送を支えるには、火星の大気はあまりにも希薄です。軌道エレベータを複数設置し、エレベータ間にシャトルを飛ばせば、大気圏外の衛星軌道を利用した、高速な輸送手段を得ることが可能になります。


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Last Update 1998/7/7 Copyright(c)1998 KOGADO STUDIO,Inc.

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